こんにちは、ディレクタスの谷米です。
本日は6月27日にクライアント企業様を対象に開催した、クロスチャネル・キャンペーンマネージメント(CCCM) 勉強会のレポートをお届けいたします。先日Salesforce ExactTarget Marketing Cloudが大々的にお披露目イベントを開催し注目度が上がり始めたCCCM業界ですが、その導入と運用に関する実際の知見はまだまだ限られているのが現状です。ディレクタスでは3年前からCCCMをビジネスドメインに取り入れ、複数のクライアント様に向けてシステム導入とその後の運用を支援してきました。

今回の勉強会では弊社と繋がりのあるBtoC企業様にお声掛けをさせて頂き、CCCM導入で何が実現できるのか、どのようなことに気をつけなければいけないのか、どの程度の費用がかかるのかなど、これまでの実際の経験に基づいた情報共有をさせて頂きました。

更に、現在各企業様の抱えている課題に対してのディスカッションや各担当者様が同じ仕事をするもの同士として意見交換をする場を提供させて頂くことで、今まさに取り組まれているビジネスにお役立て頂ければと考え、本勉強会を開催いたしました。

■第一部: クロスチャネル・キャンペーンマネージメント(CCCM)勉強会
講師:株式会社ディレクタス 代表取締役 岡本泰治

まずは「パートナーだからわかる各CCCMベンダーの特徴解説」と題したセミナーを実施しました。CCCMの定義や成り立ち、現在の市場状況に始まり、現在利用可能なシステム毎の特徴などを解説しました。ある課題があったときに、今どのシステムを使ったらそれを解決するのにベターな選択肢なのか。バズワードに紛らわされず、正確な理解を得る事を目的に、具体的な事例も交えて説明いたしました。

データの種類とそれに応じた施策レベルでの活用方法を解説

CCCMを利用することで目指すべき、本質的なマーケティング論と個別施策をご紹介

■第二部:ディスカッション
各企業様の事情により詳細な内容をご報告することができないものの、事前に参加者の皆様よりいただいた下記の様な課題についてディスカッションを行いました。
弊社への具体的な質問はもちろんの事、他企業の担当者様に聞いてみたいポイントなど現場の生の声が反映された内容となりました。普段あまりない機会に会話も盛り上がり、規定の時間終了後も参加企業様同士でコミュニケーションをとる場面が多くみられました。
その場で全ての課題が解決されるような内容ではありませんが、今後の課題解決のヒントになるような機会であったならば嬉しい限りです。

・課題例
Q: サイト訪問者毎に対象の商品が異なるため、最適なWebコンテンツの出し分けや、セグメントに応じたメール配信を行いたい。一方で提供するコンテンツの準備はできておらず、リソースもそれほどさけない

Q: 最終的にオフラインで完結するモデルにおいて、効果測定が正しく行えているのかわからない。

Q: 季節に応じた商品を提供するモデルにおいて、コンテンツがマンネリ化してしまう

Q: 事業部毎に別々のデータベースに入った情報を統合して利用したいが、何をどうすればよいのか。

Q: 施策実行と問題解決のプロセスを効率よく実践していくにはどうしたら良いのか

■参加されたお客様の声
・業界ごとに同一分野において、共通する課題や異なる課題を聞けたことが良かったです。機能や活用方法の具体例が説明されたのでイメージは付きました。

・CCCMのシステム自体自由度が高すぎるのでやりたいことを考え、フローを具体的に決めてから実行しないと意味が無いことがわかりました。

・弊社でも活用方法を改めて考えてみたいと思います。各ベンダーが提供しているツールの年間利用額など、かなり詳細な情報を得ることができてためになりました。

このような小規模の勉強会は、今後も定期的に開催して行く予定です。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

谷米 竜馬

ハワイ大学生物学部を卒業後、京都大学再生医科学研究所にて脳発生の研究により医科学修士号を取得。卒業後は大手ECモール企業にて新規媒体開発やECコンサルタントを経て、現在はCRMに重点を置いたマーケティング戦略の立案に従事。 顧客分析から施策の提案を行い、大手クライアントの売上拡大業務に貢献。