コミュニケーションデザイングループの浅羽です。
昨年の10月に古巣の部署に戻ってきました。

前回の記事で新しい価値を創造し続けることは高い山を登るようですが、その山をどう登るかを一緒に考え社会貢献していけたらと思っています。という文章で締めくくりましたが、今回はそれをどのような手法で実践しているかの一部を紹介したいと思います。(前回の記事はこちら

ディレクタスでは全社的に1on1を導入しています。1on1とは上司とメンバーで行う定期的な1対1のミーティングです。評価や管理のための人事面談ではなく、メンバーの成長をサポートするための時間です。この1on1を通じてメンバーがどういうキャリアを考えているのか、過去から今時点でどういう悩みを持っているのかを把握して、サポートを実践していくのが目的です。

上司から部下への一方的なコミュニケーションではなく1on1は対話型のコミュニケーションになるので時には自分自身のことをオープンに話してしまうこともありますし、メンバーから気づいた点を共有してもらったりする対話の場になっています。

導入当初は全社レベルではなく、自分自身がマネージャーになってすぐという事もあり自組織内で1on1を導入してチームとしての成果を形にしたく社内コミュニケーションの手法の1つとして取り組ませて欲しいと会社に提案をして、始めたのがきっかけでした。
6年くらい前のことです。

継続してきて得たこととして、

  • 1on1を通じて相互理解を深めることができてきた
  • 相談しやすい関係性を構築することができてきた
  • 各メンバーは振り返りの習慣がついてきた
  • 各メンバーは自身の案件の進捗での課題をアウトプットできるようになってきた
  • 組織と働く個人の関わり方のギャップを修正できるようになってきた

あえて「きた」と記載しているのは、まだまだ1on1は進化の途中であり、各メンバーによっては仕事の経験年数もまばらであったり、また自分自身の1on1のコミュニケーションスキルも完璧ではなく、メンバーの本音を聞き出せているかも自問自答している真っ最中でもあります。もちろんメンバーの成長に上限は無いのが前提だと思っているので自分自身ももっと努力すべきだし、制度も改善し続ける必要性があるのかなとも思っています。

一人ひとりと向き合うことで最適な成長を促す時間でもあるので、大切にしていきたいですね。

今後ですが1on1の経験サイクルは回っているので1on1自体をメンバー同士で実施してみたり(先輩と後輩)、部署間を超えた1on1を実施してメンバーが創り上げる独自のカタチが出来上がってくることに期待したいです。メンバー自身から派生的にかつ主体的に実施していくことで、よりお互いの信頼度アップ、組織の強化、コミュニケーションの重要性等々、各メンバーの力が多方面で上がってくると信じています。

この部分は人事とも今後相談して決めていくことになるかと思いますが、会社の組織文化を創り上げていく意味でもトップダウンだけで仕事が回る組織だけでなく、メンバー各々の良い部分を引き出して顧客に貢献できる組織にしていきたいですね。

1on1の導入から現状と効果や今後のまでを書き始めると1冊の本になってしまうので、これくらいにしますが、コミュニケーションを重ねていくことで、メンバーと自身も成長し最適解を見つけながらより高みにステップアップしていけたらと思っています。

浅羽