Print of Things
Salesforce Marketing Cloud Engagement と Print of Things を連携し
1 to 1のパーソナライズDMを発送
応募内容に応じた情報を反映、スピード感と訴求力の高いキャンペーン施策を実現
SUBARU様では、従来の一律なフォローアップ施策に課題を感じ、購入検討層へのアプローチの質とスピードの向上を目指しました。そこでSalesforce Marketing Cloud Engagementと、リアルタイム印刷ソリューション「Print of Things」を連携。パーソナライズされた紙DMを自動生成・発送する仕組みを構築し、顧客との1 to 1コミュニケーションを新たなレベルへと進化させました。
背景と課題
SUBARU様では、新車購入を検討するお客様とのエンゲージメント強化に向けて、キャンペーンなどのさまざまなマーケティング施策を展開されてきました。その中で、購入支援キャンペーン応募者へのフォローアップにおいて、以下のような課題が浮上していました。
フォローアップは販売店に一任していたため、販売店の現場担当者に負担がかかりやすい
フォローアップの質が、現場担当者に依存する
一律のDM内容ではお客様のニーズに応じた訴求が難しい
これらの課題を解決するため、Salesforce Marketing Cloud Engagement(以下、MCE)を基盤にしたデータ活用と、Print of Thingsとのリアルタイム連携による紙DMの自動化を図りました。
施策の概要
MCEに蓄積されたデータから、条件に応じたキャンペーン対象者を抽出し、応募内容やアンケート回答、オフィシャルサイト上のログデータに基づいて興味のある車種や販売店などの属性を付加。これらのデータをPrint of Thingsとデータ連携することで、応募からわずか2営業日(※注釈)でパーソナライズDMを発送するワークフローを構築しました。
※注釈: 今回はハガキZ折(用紙をZ字型に三つ折りして情報量を増やしつつ封筒なしで郵送できるダイレクトメール形式の折り方)のため発送まで2営業日かかりましたが、通常のハガキの場合は1営業日で発送が可能です。
パーソナライズの具体例
例えば、アンケートでSUBARUの車種であるクロストレックにご興味があるとご回答のお客様には、クロストレックの車両写真、特徴的な装備情報、最寄りの販売店情報、試乗予約QRコード、お支払い方法のご案内などを個別に反映したDMを生成。一方で、レヴォーグに関心を示したお客様には、まったく異なる情報が掲載されたDMを作成。それぞれのお客様に最適な情報を、1 to 1の紙面で提供しています。
DM印刷紙面サンプル(ハガキZ折裏面)※宛名、店舗名、バーコードはサンプルです。
DM印刷紙面サンプル(ハガキZ折裏面)※宛名、店舗名、バーコードはサンプルです。
成果と今後の展望
MCEの高度なデータ管理・セグメンテーション機能と、Print of Thingsによる即時印刷体制を組み合わせたことで、応募から最短翌営業日でDMを発送するタイムリーなコミュニケーションが実現。顧客の興味が高まっているタイミングを逃さずにアプローチできるようになりました。MCEのJourney Builderを活用することで、データ抽出からPrint of Thingsへの連携までが一貫して行える仕組みとなっているため、今後はさらに施策の幅を広げていくことも可能になっています。
株式会社ディレクタス 担当者コメント
今回のプロジェクトでは、Salesforce Marketing Cloud Engagementの柔軟なデータ活用と、Print of Thingsの即時性・可変印刷機能を組み合わせることで、SUBARU様の「より早く、よりパーソナルに」というご要望に応えることができました。 オンラインで得た応募情報を、即座にオフラインの紙DMに展開することで、お客様との接点に“熱量のあるタイミング”を逃さずアプローチできる点は、従来のキャンペーンとは一線を画する成果につながっていると感じています。 今後も顧客体験の質を高める1 to 1コミュニケーション施策を、チャネルを問わずご支援してまいります。
Print of Thingsについて
Print of Things(PoT)は、株式会社グーフの提供するデジタルと紙の境界をなくす次世代のプリンティングソリューションです。可変データ印刷技術と高速印刷設備を活用し、1件ごとに内容をカスタマイズした印刷物を即日出力・発送することが可能です。APIによるリアルタイム連携にも対応しており、Salesforce Marketing Cloud EngagementなどのマーケティングオートメーションやCRMとシームレスに接続することで、「紙による1 to 1コミュニケーション」を実現します。
株式会社ディレクタスについて
株式会社ディレクタスは創業以来約30年、一貫してクライアントのデジタルCRM領域を支援しています。顧客データを活用したマーケティング活動のサポートをしており、具体的には各種マーケティングツールの活用、企画プランニング、コンテンツ制作、データ分析/BIツール運用の支援などを行っています。
今後もメールを受け取るお客様に寄り添った内容の検討やトライアル、最適な手法などをご提案できるよう尽力いたします。
社名 |
株式会社ディレクタス |
所在地 |
〒141-0031東京都品川区西五反田8-1-5 五反田光和ビル7階 |
設立 |
1993年9月3日 |
資本金 |
1,000万円 |
代表取締役 |
岡本 泰治 |
URL |
https://directus.co.jp |
本件に関するお問い合わせ
株式会社ディレクタス
担当:金子
E-mail:info@directus.co.jp