鈴木重行
鈴木重行
社員ブログ
皆さん、こんにちは。ディレクタスの鈴木です。
この社員ブログでは、今後、ディレクタスの社員が持ち回りで記事を投稿していきます。
硬めの記事から柔らかめの記事まで比較的自由に投稿していく予定なので、お楽しみに!
投稿第1回目の今回は、私がこの年末年始に読んだ本の中から皆さんにお薦めしたい本『世界のマーケターは、いま何を考えているのか?』を紹介したいと思います。
ディレクタスでは、デジタルCRM領域のコンサルティングサービスやマーケティングオートメーションツールの運用支援サービス、
コンテンツ制作支援サービスなど、デジタルマーケティング関連の多くのサービスをクライアントに提供しています。
ここで、いずれのサービスにも共通するのは、実際にサービスを提供するクライアント側の担当者が「マーケター」の方々であることです。 私達はマーケターの方々のお仕事を手伝い、共に歩んでいく必要があるため、マーケターの方々が現在の社会情勢の中でどういうことを考えているのか、 近い将来どうしていきたいのかを、常に捉えておく必要があります。
そうした視点からも、仕事柄、マーケターの方が気になりそうなマーケティングに関するネタのアンテナを張っているのですが、そのアンテナに引っかかったのが、今回紹介したい『世界のマーケターは、いま何を考えているのか?』という書籍です。
この本は、ブランド開発に携わっている著者の方が、世界各国の数々の企業やブランドが実施している主にZ世代を対象としたマーケティング手法を紹介してくれているだけではなく、これからのマーケターが意識しておかなくてはならない理念/考え方を紹介してくれており、非常に参考になりました。
これまで、マーケターは「市場や経済」のことを考え、自社のサービスや商品の認知を高めて売上を上げていくことを至上命題として業務に取り組んできたかと思います(現時点でもそうされている方も多いと思います)。一方で、これからは、市場の基盤となる「社会」や「環境」、「倫理」、ひいては、顧客となりうる人々の「メンタルヘルス」のことまで考えることが必要であることが触れられています。 特に、業種業態に関わらず、顧客のメンタルヘルス改善を念頭に置くことの重要性を説いており、マーケターがそこまで考えていくべき時代が到来したのかと隔世の感を抱きました。
そうした時代の中で、大事になってくるのが企業の「ストーリーテリング力」と触れられていたのは納得感はありつつも、単に売上数字を上げていくことを考えるだけで良かった時代より、非常に難しいことがマーケターに求められ始めていることを痛感しました。
人の心に訴えかけるストーリーを作り出すには、人の心に寄り添って、人の心の機微が分かる 「人間力」が必要となってくると思います。単に企画力や分析力に優れているだけではマーケターも太刀打ちできない時代になってきているのですね。
この本の中では、数多くの海外事例も紹介されているのですが、個人的に一番驚いたのが、友人関係をメンテナンスしてくれる「Call Your Friends」というアプリの存在です。このアプリは、友人とどんな頻度で連絡をとればよいか、連絡の内容などをアドバイスしてくれるようで、「重い」とか「疎遠」と思われないような適切な距離感を作るサポートをしてくれるようです。友情もPDCAを回しながら育まれていく時代になったようです(笑)
最後に、この本ではこんな用語を知ることができたので、興味のある方は是非ご一読ください!
学べた用語
フィナンシャル・ウェルネス
デジタルキャンプファイア
ドメスティック・コージー
エンタープライゼーション・オブ・ザ・コンシューマー
エフェメラルマーケティング
ウェルネス・ウォッシング問題
ホープパンク(今の時代は圧倒的な希望をもつことがパンクなんですって!)
構成的理念と統制的理念