こんにちは。カスタマーサクセスグループの寺谷です。
分析チームとして業務に携わっております。
一般的に「分析」といえば、色々なデータを扱い難しそうというイメージがあるかと思いますが、実は皆さんも、身近なところで何気なく触れているはずです。ニュースやWebサイトなどで使われているグラフや表には馴染みがあるのではないでしょうか。
そこで、今回は一例として、日本政府が公開している「e-Stat」のデータを元に、簡単ではありますが分析してみたいと思います。
ところで「e-Stat」は聞いたことがあるでしょうか。これは、日本の政府統計に関する情報のワンストップサービスを実現することを目指した政府統計ポータルサイトで、これまで各府省等が独自に運用するWebサイトに散在している統計関係情報がここに集約されており、統計結果は誰でも利用しやすいかたちで公開されています。
メイン画面より、「統計データを探す」から分野を選択すると、画面遷移し17分野が表示されます。
各分野から欲しいデータを探して、ダウンロード設定を選択しEXCELまたはCSV形式でダウンロードすることが可能です。今回は、「日本の人口と世帯数」、「農家数・耕地面積(田、畑)」、「ごみ総排出量」のデータをダウンロードし、BIツールで可視化・分析を行いたい思います。
※BIツールは、Microsoft社のPowerBIです。
全体の日本人口
まずは、全国の日本人口を見てみると、2020年の全国総人口数は126百万人で、男女比は、女性の割合が51%を占めていました。人口推移においては目立った変動はない状況です。
次に、世帯数を見てみると、こちらは右肩上がりで推移しており、2020年は55百世帯数で、単独世帯の割合は約38%を占めていました。
東京都の人口
一方、東京都をみると、人口はなだらかに増加し、2020年は14百万人で、全国の1割を東京都が占めていることになります。世帯数も右肩上がりで2020年は7.2百世帯数、単独世帯割合が5割を超えているところは、全国で東京都だけでした。
農家数、耕地面積
次に、農家数、耕地面積を見ていきたいと思います。全国の農家数は、2020年で174万戸ですが、1980年から比べると62.5%まで減少しています。一方、2020年の全国の耕地面積(田畑計)は、437万haで、1975年を100%とした場合、2020年で21.5%の減少率となっています。
全国で農家減少率が一番高かったところ
全国で農家減少率が一番高かったところは富山県で、減少率はなんと75.7%(2020年)でした。
また、耕地面積は5.8万haで、そのうち田の割合は95%占めており、稲作が全国一と高く盛んな県でした。
全国で耕地面積が最も広いところ
次に、全国で耕地面積が最も広いところは、耕地面積が114万haの北海道でした。耕地面積(田)の割合は19%のため、裏を返せば畑作や酪農等の広大な農地を活かした農業の割合が高いと思われます。
ごみ総排出量
最後に、ごみ総排出量を見てみると、全国レベルでは、ごみ総排出量は、年々減少傾向になっていることがわかります。
全国のごみ総排出量が多いところは、一番目が東京都で、二番目が大阪府、続いて神奈川県の順になっていました。神奈川県に在住している者としては、肩身が狭い思いが頭をよぎりました。
ごみを減らすための工夫を!と考えるきっかけになりました。
今回は、「e-Stat」の幾つかデータを元に、少しだけ分析してみましたがいかがでしたか?
ディレクタスでは、データを活用した「BIツール運用支援サービス」や「分析・レポーティング」など、ニーズに合わせた分析に関するサービスを提供しています。また、一緒に働いてくれる方も募集中です。腕に覚えのある方や、分析をもっと本格的に取り組みたいという方をお待ちしています。