こんにちは。ディレクタスの谷米です。
2014年6月10日、Salesforce 1 world tour 2014がリッツカールトン東京で開催されました。Salesforceが満を持して日本に投入するクロスチャネルキャンペーンマネジメント(以下CCCM)ExactTargetのお披露目となりました。イベントの規模はもちろん、製品の紹介を聞けば聞くほど日本にフォーカスした本気度が伺えたセッションとなりました。

基調講演ではSalesforceのSVP & ジェネラルマネージャーのリー・ホークスレイ氏とマーケティング ディレクター加藤希尊氏から、企業を取り巻く環境とOne to Oneコミュニケーションの大切さが語られました。

講演を右記リンクよりご覧いただけます。講演の動画はこちら
※再生画面右側にあるリストアイコンから表示される8つの動画のうち、下の2個がExactTarget関連の動画となります。

余談では有りますが、弊社が長年掲げてきた、ユーザー1人ひとりの関心に応じた最適なメッセージを最適なタイミングで届けることの重要性がここに来て世の中に大きく認められてきたことを実感した瞬間でもありました。

講演では日本市場の調査から、年々企業が蓄積するデータ量は倍増を続け、その種類も拡大している事実が伝えられました。また、ユーザーにリーチすることができるデバイスもPC、スマートフォン、タブレットが一気に普及し、それに加えメール、Web、ソーシャル、アプリなど各チャネルが組み合わさることでユーザーが情報に接することができる機会も増え続けています。これらをいかにコントロールしユーザーにメッセージを伝えていくかが重要であると強く語っていました。

バーニーズニューヨークの事例では、アプリをDLしたユーザーには店舗誘導のためシーズン・イベントをプッシュ通知により訴求し、DLしていないユーザにはメールによるイベントの訴求を行います。それに加え、各支店別に管理可能なソーシャル告知ページからツイッターでのキャンペーン告知をしていました。

このように、ExactTargetはGoogle AnalyticsやAdobe Analytics(旧サイトカタリスト)などの解析ツールとの連携はもちろん複数のデータソースに散らばる顧客データを一元化し、カスタマージャーニーを設計。そこから各チャネルでのコミュニケーション展開が可能なCCCMとして紹介されました。

冒頭でも書きましたが、日本進出への本気度を強く感じたことがあります。日本語化が完了し、プッシュ通知にも対応したシナリオが組めるツールという点はもちろん、最後に発表されたLINEビジネスコネクトへの対応は会場全体が騒然となりました。<参照>LINEと米salesforce.comが提携、「LINE ビジネスコネクト」を活用
今後はLINEを利用したOne to Oneメッセージも可能となるようです(3ヶ月以内程度で連携を実装予定)。基調講演を通じCCCMの更なる可能性と飛躍の年となることを強く感じました。

谷米 竜馬

ハワイ大学生物学部を卒業後、京都大学再生医科学研究所にて脳発生の研究により医科学修士号を取得。卒業後は大手ECモール企業にて新規媒体開発やECコンサルタントを経て、現在はCRMに重点を置いたマーケティング戦略の立案に従事。 顧客分析から施策の提案を行い、大手クライアントの売上拡大業務に貢献。