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【制作裏話】制作チームの納品前チェックについて

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クリエイティブ・ソリューション部の制作側の業務として、メールやLPのデザイン、HTMLコーディングの他に「納品前チェック」という業務があります。

 

制作物が完成しお客様から校了をいただいた後に、配信システム側に納品して問題がないかを事前に用意したチェックシートで確認する作業になります。具体的にどのような作業をしているのか、簡単に紹介したいと思います。

チェック体制について

制作案件にもよりますが、基本的にはWチェックの体制を整えています。

コーディング制作を担当した人が、崩れやコードの記述ミスがないか等チェックし、メールを配信しても問題のない状態でデータを用意します。その後、別のもう1人がWチェック担当として同じデータを確認し、もう一度抜け漏れなど問題がないか再点検する。という2人体制でチェックするフローになっています。

 

大まかなチェック内容としては以下になります。


構成案の内容が正しく反映されているか

構成案の内容が抜け漏れすることなく正しく反映されているか、修正したはずの内容が元に戻ってしまっている、というような先祖返りを起こしていないか等、内容に不備がないかの確認をします。


ソースコードに問題がないか

HTMLソースに記述している<table>や<a>タグの閉じタグが抜けていないか、文字コード※が正しいか、機種依存文字が含まれていないか等、見た目ではなくコードに不備がないかの確認をします。タグの抜け漏れなど、正しい構文になっていないと、崩れの原因にもなります。

※文字コード:パソコンが文字を認識できるように、「テキスト文字」を「数字」に変換するためのルール。メールでは主に「ISO、Shift-JIS、UTF-8」が使われることが多く、配信システムやブラウザに合わせた文字コードに設定をしておかないと、文字化けを起こしてしまいます。


検証環境で見た目に崩れがないか

弊社では基本の検証環境が決まっており、テスト配信をして文字化けやレイアウトの崩れがないかをメーラーやデバイスごとに確認します。崩れている場合は都度データを修正し、解消されるまで修正と検証を繰り返します

~ 主な検証環境 ~

  • Windows:標準メーラー4種、Webメーラー2種

  • Mac:標準メーラー、Webメーラー

  • iPhone:メールアプリ3種

  • Andoroid:メールアプリ2種


以上の内容を確認し、最終的に問題がなければ配信原稿としてシステム側にデータを納品します。

ここまでの流れをまとめると、下記のようになります。

校了後の納品フロー

  • 見た目やソースコードに不備がないか確認

  • テスト配信して検証メーラーでレイアウトに崩れがないか確認

  • Wチェックで問題なければ納品

 

 

既にご存じの方も多いと思いますが、メールに関してはWebページとは異なり「一度配信されてしまうと元に戻せない」特徴があります。

画像においては配信された後でもサーバー上で置き換えることが可能ですが、打ち文字のテキストやソースコードにおいては、メールが手元に届いてしまった後では修正はできません。LPなどのWebサイトに比べて、より慎重で丁寧に確認する必要があります。

 

万が一ミスが起こった場合や情報が古くなった際には、その都度チェック体制の見直しや検証環境を更新する等、案件に合わせた運用をすることでミスを未然に防ぐ体制を心がけています。