社員ブログ

エンジニア出身が語る、Directusの仕事と学び

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こんにちは。マーケティングテクノロジーグループUnit1の山下です。

Directusに入社して入社して約1年半になります。

前職ではWEBエンジニアとして開発業務に従事しており、主に以下のような技術に触れてきました。

 
  • HTML/CSS(2年)

  • JavaScript(1年)

  • SQL(半年)

  • Ruby on Rails(自己学習)

  • Vue.js(自己学習)

  • TypeScript(自己学習)

 

この記事では、これらの開発経験がDirectusでどのように役立ったか、そして新しく学んだことについてお話ししていきたいと思います。

 

1/.エンジニア時代に培ったスキルと思考法

 

エンジニア時代には、日々の開発業務を通じてさまざまなスキルや思考法を身につけました。なかでも現在の業務で特に活かされていると感じているのが、以下の2つです。

 

1. ロジカルシンキング

開発の現場では、複雑な仕様を分解し、整理しながら実装に落とし込む力が求められます。バグの原因調査や仕様書の読み解きを通じて、「問題を構造的にとらえる」「根拠のある判断をする」といったロジカルな思考力が自然と養われていきました。

この力は、Directusでの業務設計やデータ抽出、マーケティング施策の構造を理解する上でも大いに役立っています。

2. 属人化しない設計思想

開発現場では、「その人にしかわからない設計」を避ける意識が常に求められていました。命名ルールの統一やコメントの記述、設計の透明性などを通じて、属人化を防ぐ工夫が自然と身についています。

この「誰が見てもわかる」「誰がやっても運用できる」といった視点は、Directusでの業務にもそのまま活かされています。クエリや抽出ロジックの整理、業務マニュアルの整備など、再現性や共有しやすさを意識した設計は、チーム全体のナレッジの土台にもなっています。

 

2/. Directusで活かせた場面

 

Directusでの業務を通じて、「前職の開発経験があったからこそスムーズに対応できた」と感じる場面がいくつもありました。以下はその一部です。

 

1. SMCの操作スキル

SMCでは、SQLを使ってセグメント抽出を行ったり、テーブル(Data Extension)を設計したりする場面が多くあります。前職でデータベースやSQLに触れていた経験があったため、抽出条件の組み立てやテーブルの関係性を理解するのが比較的スムーズでした。

入社後には、社内で用意されているSMCのE-Learning教材を使って基本的な操作や概念を学びました。ただ、SMCはUIが独特で、処理の裏側を理解しないと難しい部分も多くあることから、表面的には学べても、実際の業務に応用するには一段深い理解が必要です。

その点で、開発時代に培ったデータ構造やシステム全体の設計思想に触れていた経験が大きく役立ちました。E-Learningだけではつかみきれなかった処理の意図や裏側の動きも、構造をイメージしながら理解できたことで、実務への立ち上がりもスムーズだったと感じています。

2. AMPscriptの理解と応用

メール本文の中に動的なコンテンツを差し込むAMPscriptは、一見シンプルな記法に見えても、条件分岐や日付処理など、実際はロジカルな構成が必要です。しかし JavaScriptなどで条件処理に慣れていたため、AMPscriptの構文や考え方にはすぐに馴染むことができました。

また、AMPscriptはコードを書くというより「小さなロジックを埋め込む」ような作業なので、開発経験のある人ほどスムーズに習得しやすい部分だと思います。

 

3/. Directusで新たに学んだこと

 

Directusに入社してから、技術的な部分だけでなく、「働き方」や「人との関わり方」においても多くの学びがありました。特に以下の2点は、前職とは大きく異なる環境の中で、自分にとって新たなチャレンジとなった部分です。

 

1. リモートワーク下での伝え方・やり取りの工夫

Directusでは基本的にリモートワークが中心で、チーム内やクライアントとのやり取りもほとんどがTeamsやBacklogなどの文章ベースになります。

エンジニア時代は対面で伝えられる場面も多かったのに対し、今は「文章で、正確かつ相手に伝わるように書く力」が非常に重要です。 特に、初見の人でも理解しやすいよう構造を意識したり、意図や背景も含めて丁寧に説明したりといった工夫を意識するようになりました。

また、やり取りでは「いつ・誰に・何を伝えているか」が明確になるよう心がけています。 情報の整理や、あとから参照しやすい記録の残し方など、オンライン前提のコミュニケーション設計を日々学んでいます。

2. 複数プロジェクトを同時に進めるタスク管理力

Directusでは、複数のクライアント案件に並行して関わることが一般的で、私自身も常に3〜4件のプロジェクトにアサインされています。

最初は「このタスク、どの案件のだっけ?」という状態になることもありましたが、今ではOutlookのカレンダーやタスク管理ツールを併用しながら、優先順位と進行状況を“見える化”するよう意識しています。

 

各プロジェクトの目的・スケジュール・関係者を把握するだけでなく、/*/*“状況の共有”や“遅延リスクの早期察知”/*/*といった観点も持つようになったことは、Directusで得た大きな学びのひとつです。

 

 4/. 最後に:エンジニア経験者へのメッセージ

 

エンジニアとしての経験は、単に技術力だけでなく、問題解決力や論理的思考、チームでのコミュニケーション力など、多くの価値あるスキルをもたらしてくれます。Directusのようなマーケティングテクノロジーの現場でも、その経験は大いに活かされ、さらなる成長につながると実感しています。

もし今、エンジニア経験を持ちながら新しい分野や働き方にチャレンジしたいと考えている方がいれば、恐れず一歩踏み出してみてほしいと思います。これまで培ったスキルは必ず強みとなり、新しい環境でも大きな武器になるはずです。

 

Directusでの経験を通じて私自身も日々学び続けていますが、技術と人の両面で成長できる環境は本当に貴重です。皆さんもぜひ、自分の可能性を広げる一助として、こうした新しいチャレンジを検討してみてください。