イベントレポート

【セミナーレポート】 Tealium・Directus 共催セミナー『データマネジメント×マーケティングオートメーションで実現する顧客中心型コミュニケーション』

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こんにちは。ディレクタスの金倉です。
今回は12月8日に開催された弊社とTealium社による共催セミナー『データマネジメント×マーケティングオートメーションで実現する顧客中心型コミュニケーション~ クロスチャネル時代のデータ統合/活用/可視化のポイント ~』についてご報告します。

セミナーでは、弊社岡本・荒木、Tealium Japan株式会社 海老澤澄夫氏が登壇。
Tealiumの基本的な考え方から具体的な活用事例、AudienceStreamとSalesforce Marketing Cloud を連携させたデモで実際的な運用設定方法までを紹介。コンサルタント・ベンダー・実運用 3つの視点から、Tealiumの価値と可能性をご紹介しました。


今後のCCCM活用のキーワードは
「Realtime(リアルタイム)」「Execution(実行)」

第1部では弊社・岡本が登壇。現在、導入が加速しているCCCM(BtoCマーケティングオートメーション)今後の活用のキーワードとしてRealtime(リアルタイム)・Execution(実行)の2つを取り上げた。

今後のデジタルマーケティングは「顧客の動きに対応した『接客』のようなアプローチがこれからの主体になっていく」と述べ、お客様へリアルタイムなアプローチを行うために「リアルタイムな顧客データをどうやってCCCMへと取り込むか」が課題となると指摘した。

また、各社がCCCMを導入すると、カート放棄メールなどの「鉄板施策」はやって当たり前、差別化要因にはならなくなる。「高速PDCAを回して継続的なシナリオ追加・改善を実行できるかどうか、が今後の差別化のカギ」と指摘。シナリオ追加・改善の具体例を上げながら、PDCAを回すことでCCCMに効果を積み上げることの重要性を訴えた。

一方で、導入したCCCMツールを活用できないケースも多いという。特に「PDCAを回し新しいシナリオを追加しようとした時に動きが遅くなる・人が手配できない」という形で運用が回らなくなるケースがよくあると指摘し、CCCMを導入する際には、継続的な運用を見越した体制づくりが重要であることを強調した。

Tealium は混迷するマーケティング施策をつなぐ”ハブ”である

第2部では、Tealium Japan株式会社 海老澤澄夫氏が登壇。ツールの基本的な考え方から具体事例まで詳しく解説し、Tealiumの提供する価値を紹介した。

海老澤氏は「これまでオーディエンスを中心にデジタルマーケティングを進めることは現実的に難しかった」と述べた。
ツールごとバラバラに存在するユーザープロファイル、膨大で専門性の高い情報、レポートなどの成果を実際のアクションに結びつけることの難しさなどを理由に挙げた上で「Tealiumはこうしたいままでのデジタルマーケティングの欠点を補うもの」と語った。

様々なサービスをTealiumが媒体となってつなげていき、ユーザーのプロファイル情報を適切に共有し、リアルタイムで、必要な時にデータを送信することで、それらのサービスが持つ価値・機能・効果を最大限にする — Tealiumの持つ考え方 Build Your Own Marketing Cloud を紹介した上で、Tealiumを以下のように例えて表現した。

「一言で言うと、Tealium は混迷するマーケティング施策をつなぐ”ハブ”。ハブはそれだけではコンピューティングできない・絵を描けない・文字を入力しないものの、インターネットに接続しネットワークを構築するための基本的な部分で、これがないとインターネットが使えない。現代のコンピューティングの価値に大きく貢献している、非常に大切な縁の下の力持ちがハブであり、Tealiumはまさしく、”デジタルマーケティングのハブ”である」

Tealiumを使って自分たちの好きなマーケティングクラウドをどうやってつくっていくのか、データを統合し、それをリアルタイムでどう活かせばいいのか。そういった試行錯誤を可能にし、自分たちに最適なマーケティングクラウドを組み上げることこそ、Tealium が提供する価値であると語った。

Tealium は1~2分のリアルタイムで動作、
Tealium側がユーザーを判別してアクションを起こす

第3部では、弊社マーケティングテクノロジーグループ マネージャーの荒木が登壇、Tealium とSalesforce を連携したリアルタイム施策のデモを実施した。

会場の参加者がディレクタスのWEBサイトへアクセスし、そのアクセスをトリガーとしてリアルタイムにメール送信されるまでの様子を、Salesforce・Tealium AudienceStreamの画面を見ながら、紹介した。
デモの終了後、荒木はツールとしての Tealium のポイントを2つ挙げた。

1つはリアルタイムであること。
「これまでカート放棄メールなどをしようとするとどうしてもタイムラグが出たのだが、Tealiumの場合はわかりやすく1~2分。本当にリアルタイムに実現できる。」
様々なデジタルマーケティングツールに日常的に触れている立場から、Tealiumのリアルタイム動作を評価した。

もう1つはTealium側でユーザーを判別すること。
「たとえばカート放棄を行う場合、オーディエンスを選定する段階で<カートに追加しているけど、コンバージョンしてない>とふたつのデータをつけあわせて策定するのが一般的。Tealiumの場合、Tealiumがセッションを見て<カートに追加していて、そのままセッションが切れた>といったところでオーディエンスへのアクションが起こる。Tealium側の判断でカート放棄のアクションを起こすことができる。」と述べ、Tealium側でオーディエンスを判別してアクションを起こすことができる点がユニークだと、その印象を語った。


金倉 英明
イベント制作会社、広告代理店での各種制作業務、グラフィック/WEBディレクターとしてのフリー活動を経て、2012年、ディレクタスに入社。Eメールマーケティング企画制作やPDCAサイクル運営サポートに従事。