寺谷大輔
寺谷大輔
社員ブログ
カスタマーサクセスグループの寺谷です。私からは、新型コロナウイルス拡大によって、これまでに経験したことがない状況の中、消費意識の変化について少しだけ振り返ってみようと思います。
コロナ禍から2年が過ぎ、社会環境や日常のライフスタイルが大きく変化し、それと同時に消費者のマインドや意識も大きく変容していることは、既に実感されていると思います。過去の緊急事態宣言(東京都の場合)概要を振り返ると、
第1回目(2020/4/7~5/25)緊急事態宣言期間(48日間)
飲食店や学校に至るまで営業時間の短縮や休業・休校等の要請
徹底した外出自粛
第2回目(2021/1/8~3/21) 緊急事態宣言期間(72日間)
飲食店の時短要請
イベント開催の収容定員上限5,000人かつ収容率50%以下
不要不急の外出自粛。※20時以降の徹底
第3回目(2021/4/25~6/20) 緊急事態宣言期間(56日間)
飲食店の時短要請・休業要請
百貨店などの大型商業施設の休業要請
第4回目(2021/7/12~9/30) 緊急事態宣言期間(80日間)
飲食店の時短要請
百貨店などの大型商業施設の時短要請
イベント開催の収容定員上限5,000人かつ収容率50%以下
※第1~4回目までの緊急事態宣言の延べ期間はなんと256日間にもおよびます。
特に、第1回目緊急事態宣言の際は、マスクや消毒液等の衛生用品が急激な需要増により品切れや品薄が発生し、私もマスクを高額で購入するなど、コロナ禍前までは考えられない状況下であったことを思い出します。
その後、緊急事態宣言を経て、消費者の行動は非接触(ソーシャルディスタンス)や非対面(人同士の対面を避ける)の増加が見られるようになり、今日もその傾向を持続しています。
感染症対策向けたマスクや消毒液等の衛生用品など安全・安心の確保(非接触)
外出自粛やテレワークによる身体的距離の確保(非対面)
中食やECモールやデジタルコンテンツ利用など「巣ごもり消費」の高まり(非対面)
そうした中、消費者の購入変容をみると、第1回目の緊急事態宣言があった2020年の売上ランキング上位は、マスクや殺菌消毒剤等の衛生用品の売上が上位を占める結果となっております。
※当時トイレットペーパーや消毒液の買い占めなどもあり、とにかく感染予防に躍起なっていました。
翌年コロナ禍2年目になると、衛生用品の需要は継続しつつ、コロナウイルスから身を守るため「ステイホーム」が長期化に向い、それに伴い運動不足による健康面の維持といった意識が高まり、売上げランキング上位には健康食品が目立つ結果となりました。
1位のオートミールは、簡便性、保存性や豊富な食物繊維を含み低GIであることなどで人気が高まり、特に健康・美容に敏感な女性の購入が増えたとのことです。2位の麦芽飲料は、SNSなどで貧血や体力増強によいという話題になり需要が拡大したとのことです。また、8位のノンアルコール飲料、11位のビールは、家飲みでの健康意識が反映された形で、ビールは糖質ゼロが好調といった傾向が見られたようです。※私も自宅でお酒を飲む機会が減りました。
コロナ禍からまだ 2 年しか経っていないですが、この先With コロナ・ポストコロナに向かって、引き続き消費者の行動は変容し、大きく伸長するものや苦戦するものが出てくると思われるため、今後も動向を注視していきたいと思います。また、自身が担務している分析についても、世の中の情勢や環境などによる消費者意識の変化を加味した上で行っていきたいと思います。
最後に、弊社では顧客行動分析やメールマーケティング効果検証・分析サービスを行っておりますのでお気軽にご相談いただければと思います。以上よろしくお願いいたします。