こんにちは。マーケティングテクノロジー(MT)の嶽石です。
マーケティング用語でプレッシャーコントールという言葉はご存知でしょうか。
マーケティング施策において、顧客への過度なコンタクトを抑制・調整するといった意味をもっています。今回はプロモーションメールを例にお伝えしていきます
マーケティングオートメーションでは、施策対象者数×施策数×反応率をもって指標とすることが多いと思いますが、単純に数撃ちゃ当たるの精神で、バンバンメールをうっても、顧客からは飽きられることになります。
例えば、全会員向けに「プロモーションメールA、B、Cを毎日配信する」とだけMA実装している際には
A、B、Cが連続で届いてしまう方もいれば、一日にA、B、Cを受け取ってしまう方もでてきます。
これが続いてしまった場合、結果的に対して興味のないプロモーションばかり送られてくるという印象になり、購読解除を行われてしまうということが起きてしまいます。
それは避けねばならないため、同じようなメールは一週間に3通などと決めて配信を行っていくことが、プレッシャーコントロールとなります。
弊社で取り扱っているSalesforceMarketingCloud(以下MC)にもEinstein エンゲージメント頻度という機能がありアクティブ化をすることで利用が可能ですが、アクティブにした後ある程度の送信実績が必要となるため、別で実装する方法について簡単に説明させていただきます。
MCにはDataViewというものが存在しており、ここには、いつだれにどのメールを送った、誰がいつどのメールを開封した。誰がいつどのメールのどのリンクをクリックした、などの情報をSQLを利用し取得することができます。
このデータを利用し、直近1週間で3通受信している人は、MAの対象者から除外するという仕組みを組めば、4通目以降は送信されなくなります。
MA施策も会社として打つもの、部署単位で打つものなど様々なケースもありますので、どのメールは通数を気にするべき、気にしなくてもよいなどをクライアントと確認しながら要件定義やMA設計を行えるのがよいかとおもいます。
もちろんMAごとにそこを意識して対象者の抽出ができているのであれば、通数を考慮外としてもよいとはおもいますが、前述のとおり、全会員向けのメール施策が頻繁にある場合には注意が必要となります。
せっかくのMA施策をより効果的に打つために気にするポイントとして重要になるのが、プレッシャーコントロールですので、自分も忘れないようと思い今回記事にさせていただきました。