ディレクタスでは昨年末、企業のマーケティングやインターネットを担当されている方を対象に、「スマートフォン」、「Twitter」、「Facebook」についての簡単な調査アンケートを実施しました。
(実施期間:2010年12月21日~2011年1月7日)

これからの主役はスマートフォンこれからの主役はスマートフォン

今回のアンケートでは、まず本格的な普及期を迎えつつあるスマートフォンについてお聞きしました。

携帯との2台持ちを合わせて「スマートフォンを持っている」と答えた方がちょうど50%。さらに「持っていないが欲しい」という方も40%弱いらっしゃいました。

このアンケートは、弊社のお取引先などインターネット関連のお仕事をされている方が回答者の多くを占めるので、もちろんかなりバイアスがかかっています。それにしてもスマートフォン保有率は高くなっていますね。

野村総研が昨年末に発表したIT主要市場の規模予測によると、2015年度には携帯端末の需要台数の7割をスマートフォンが占めるとされています。 また、昨年末にスタートした「LTE」と呼ばれる次世代携帯電話サービスは2014年には光回線並みの通信速度になる予定で、高画質の動画を問題なく送ることができます。

今後、インターネット利用の主役はスマートフォンに代表されるモバイル端末に急速にシフトしそうです。「そういえば昔はみんなPCでWebサイトを見てたよなあ」という時代がすぐにやってくるのかもしれません。

日本人はtwitterがお好き?

実はTwitterに関しては、昨年も全く同じ設問でご回答いただいていました。

利用者の割合は倍近くに増えているのですが、「企業で登録して利用している」という方が前回の5倍近くに急増して3割に達しているのには驚きました。

「Twitterを知らない」という方がほとんどいなくなって、完全に市民権を得た感じですね。 昨年12月のニールセンの調査でも、日本国内のTwitterはすでにmixiを抜いていて1200万人に達したとされています。

手元に正確な数字はありませんが、Twitterの普及率では日本は米国をはるかに上回って世界トップクラスです。 Twitterの何かが日本人の心の琴線に触れたということでしょうか。

最後の「Facebookがブレイクするには何が必要だと思いますか?」という質問に対しては匿名性への言及が最も多く、 また「分かりやすさ、とっつきやすさが必要。例えばTwitterは機能がシンプルで分かりやすいと思います。」 というご意見に代表されるように操作性やユーザビリティの向上をブレイクの条件に挙げる方も多く見受けられました。

mixiの存在やTwitterの普及状況の違いから見ても、日本におけるソーシャルメディアの浸透プロセスは米国とはかなり異なる展開になりそうです。

 

スマートフォンの浸透に象徴されるインターネット端末のマルチデバイス化と高速化、そしてソーシャルメディアのインフラ化。私はこれらが今後のインターネットマーケティングにとって最も大きなインパクトを与える要素だと考えています。 今回のアンケート結果を分析しながら、その思いをさらに強くしました。

ディレクタスとしてもその環境変化に対応した新たなサービスを提供していく予定ですので、是非ご期待ください。

岡本泰治

京都大学卒業後、株式会社リクルートを経て1993年ディレクタスを設立。 航空会社や自動車メーカーなど大手企業のEメールマーケティング戦略を立案・実行し、近年ではマーケティングオートメーション(MA)の導入支援やシナリオ設計、MA導入後のOne-to-Oneクロスチャネル展開設計など、常に最新のソリューションと長年培ってきたノウハウをもとにOne-to-Oneマーケティングを推進。